
クロノ・トリガー/スーパーファミコン
1995年(平成7年)3月11日に1本のゲームソフトが発売された。
「ドリームプロジェクト」と名付けられた国内最高の開発チームを率いたのは
・ドラゴンクエストの堀井雄二
・ファイナルファンタジーの坂口博信
・ドラゴンボールの鳥山明
まさに、当時の僕たちの夢そのものだった。
原始、古代、中世、現代、未来と、タイムマシンに乗り時を超えて冒険を繰り広げるクロノたち。
プレーヤーの行動ひとつで物語りが変わるマルチエンディングシステムは、1本のソフトを何度も何度もクリアせずにはいられなくさせる魔法だった。
「はやく寝なさい!」当時、母親を怒らせてしまったのは僕だけではなかったはず。
あれから何年もたった。
進学、就職、挫折、恋愛、それなりに大人をやっていると、身の回りのことくらいは、そつなくこなせるようになるらしい・・・強くてニューゲームみたいだ。
そんな毎日の中、たまたま立ち寄った中野ブロードウェイでこのソフトに再会した。
衝動的にスーファミ本体ごと購入し、さっそく自宅のテレビに接続してみる。
チックタックチックタックチックタック・・・。
あの時計の音が鳴った瞬間に、僕は中学2年生の春休みに戻された。
・・・そうか、夢中になれるモノとの時間そのものがタイムマシンだったんだ。
大切な出会いは心に、思い出を残すならキロクミーに。